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2011年度のみかんの生産と販売を終了して思う。
春先から日照量が少なく、つまり降水量が多く、みかんを栽培するには厳しい年であった。 昨今知られる様になった「エンドファイト」なる微生物を植物の葉の中に住わせてみかんの病害虫からみかんを守ると言う栽培方法を試してみた。 人畜無害の有効微生物を大量に増やして液肥に混ぜて、みかんの木や土壌にたっぷりかけてみたのだが、冬期、まだ新芽が出ていないときは問題が無いのだが、開花中に「灰色カビ病」に対して効果があると思い散布してみたら逆効果になってしまった。 たぶん液肥に「灰色カビ病」の好む栄養分があって爆発的な繁殖を促進してしまった様だ。 普通なら水で花弁にある栄養分である蜂蜜を落してやれば、もちろん花弁も「灰色カビ病」の栄養源なので、強い水圧で花弁を落すだけで「灰色カビ病」を予防出来る。 散布して、少し経ったところで観察すると、薬剤が効いてない様にフワフワとしたカビが花全体を取り囲んでいる。 そしてみかんの開花が終わり、花弁が落ちてみると果実に無数の深いみどり色のキズが多数ついているのが確認された。 結果、幼花期におけるダメージはそのまま肥大して収穫期に大きなキズとなって現れる。 キズのイメージは、同じみかんの病気である「黒点病」よりも色は薄いがキズが全面に広がっている分、商品性は著しく落ちる姿となった。 やはり、多くの果実は開花期の防除でその年の出来高が決まる。 例年、暖冬傾向でみかんの病虫害の越冬量が昔に比べて格段に多いとみている。 耐性菌、抵抗性のある害虫に増々みかん作りも難しくなって来ている。
2010年の初夏を迎え、三ケ日町のみかん園にも農作業が忙しくなる季節が来ました。みかんの木の根はカラタチ台に接いであるので、土壌の表面に浅く細かく根が張っています。
ですので、春先の他の雑草と肥料の奪い合いになり、この時期に綺麗に除草をしていないとみかんの初期の発育に影響が出て、様々な問題がありますが、一番は段々と樹勢が衰えて行く傾向があります。 近年、問題になっています「アザミウマ」の発生源にもなることや、地温の上昇に悪影響が出ますので、色々な見方もあるかもしれませんが除草をしていた方が賢明だと思います。 因みに、草生栽培の実験もしていますが、管理が大変で除草剤を使用する方が楽です。 さて、2010年度の三ケ日におけるみかんの生産量が分るみかんの花の着花量を調査した所、本年度は裏年に当たる筈なのですが、早生みかんに限って見ましたがかなり花の着花が見られ驚いています。 昨年は、大変なみかんの果実がなる表年で、今年花が着花するか心配していたのです。 どうも、昨年か今年にかけての天候がみかんにとっては良かったのでしょう。それを科学的に分析しなければならないのですが、、、 で、今年の為に一昨年前の冬にした隔年防止策の剪定の結果なのですが、今年にその枝には沢山の花が着いていますが、昨年の強い表年のために思った以上の強い枝が出ない傾向がありましたので、この弱い枝で良い果実が出来るか心配です。 ただ、今年は裏年に当たる為にその花が有葉花として二三枚の葉を伴って出て来てくれたらそれなりの改善が見られると思いますが。 ここ浜名湖は、その海風に助けられて、先日の静岡の茶畑を襲った「遅霜」の被害も無く、湖畔のみかん畑のみかんは今の所順調に育っていますので、秋はみかん狩りが始まりますし、5月初旬には「みかんの花祭り」が三ケ日町で開催されますので、お時間がありましたらお出で頂けたらと思います。
三ケ日町全体のみかん園が開花を迎え、車で町内のみかん園を見て回ると殆どの園地が白く見え、みかんの白い花が過多に着いている。その白っぽく見える園地の中で一部新緑の緑色した新しい枝が見える園地が散見される。
今年、来年の結果母枝になる新枝が発生しないと、再び来年が極端な裏年になりみかんの安定供給に支障を来す。 そこで昨年度年末に新枝を強制的に発生させるべく剪定を冬期に行ったが、樹勢の強めのみかんの木では新枝の発生が見られたが、今年ベタ花状態の樹勢の弱いみかんの木では効果が見られなかった。 また、そんな樹勢の弱い表年のみかんの木でも親指以上の枝だけを残した剪定をした所からは、新枝の枝が沢山出ている。 基本的にみかんの花の分化は、前年の夏に決定付けられるので、そこに於いて十分な光合成の産物である糖分を確保しながら秋に十分な窒素分などの肥料を与えておく事が寛容である。 さて、今更数えきれない程のみかんの花を手で摘み落とす事は無理なので、開花数週間の後に摘果剤の散布をもって強制的に着果したみかんを大量に落とすのが賢明である。 出来れば、全摘果を行い今年の収穫をゼロ管理に移行しコストを落とし、来年の裏年に大量にみかんを成らせる方が市場の引き合いが強い分ここで行った全摘果のコストもペイ出来るだろう。 今年、全摘果をすれば夏には多くの夏枝だが発生し、それに成るみかんが最高の果実である事を考慮するべきだろう。 今年の様なベタ花状態のみかんの木に成ったみかん果実は、昨年発生した葉でその果実を育てるのであるから、当然生産能力は今年の新葉には劣るのである。まして、今年の冬期乾燥と温暖化で、ハダニの発生が多発した園地では思い切って全摘果をした方が良い様に思える。
「土作り」と言うと、、なにか土が良くなれば作物もそれに比例して良くなると思ってしまうのであるが、現実はそんな理想的な土作りは出来ないしコストの面でも無理だ。
園芸の様に一つの鉢という狭い体積のなかでは、ある程度周りの総合的な環境に適合した土作りをしなければ作物は上手くは育たないだろうが。 が、みかん園では、その立地条件により多くの要因がそれで決定づけられてしまうのである。だから無理な土壌改良を行っても結果が伴わないと言う事が多々である。 現実は、コストを考慮しながら少しずつ土壌改良を進めるべきで、いまの冬期に於ける「堆肥」の畑への搬入はそれに当たる。 年間のみかんが必要とする栄養分がみかんの木に消費されればそれで言い訳なので、肥料を一番効率よく吸い上げれる新根が発根し易い手度に根焼けをおこさない熟した堆肥を根元に散布すればそれでいい。 その少しずつの栽培管理が安定したみかん作りを支える。 因に蛸壺の様にして深く有機物を施肥すると水はけの悪い畑では、梅雨開けの頃から有機物が腐敗して根を腐らせるので止めた方が賢明である。 ![]() 「2009年度みかん隔年防止策」として、コストのかからない方法論として12月から剪定を開始する。「リーコームの法則」を利用する、バラで言う「アーチング栽培」と同じだが、植物は自然と枝を伸ばし、そしてその重みで垂れて来るのは必然であり、其処の弓なりになった高い所から新しい芽「シュート」が出て、枝が新しく更新されて樹勢が維持されて行くのである。 たた、みかんの場合は、花芽分化が7月の半ばで行われているので、、、最終的には2月頃となる?、、、そん辺は大凡だと思うのだが、今年秋口に多くの花が咲いて、今も小さなみかんの果実がなっている事を考慮すれば7月半ばに花芽が分化しているのもうなずける。 そんな状態では、今頃剪定をしても効果があるかどうかは、樹体のバラツキなどで確信出来る訳は無いのだが、この樹の様にある程度、樹勢がいい状態ならば来年は全ての枝に花を着ける危険性は無いだろう。 そこで、このように「リコームの法則」に従って、今年春に出たある枝を今のうちに剪定しておけば、大凡春には良い春枝(来年の結果毋枝)が、その切り口から数本は発生するだろう。 この処理を一本あたり樹勢を見ながら処理すれば、春先に剪定するよりもいい結果が出るであろう。 こんなに早く剪定をするリスクは、、、寒波など、、、しかし、どうみても来年(2009年度)は、殆どのみかんの木がベタ花の状態で春を迎えるて、どうしようもない程のみかんの果実が成ってしまう。それをその段階から摘果する事の労力を考えれば、今の内からやってしまった方が賢明だろう。 細かい仕事なので、時間が掛かってしまうので、あまり考えずにどんどん枝を切るのが良いし、どんなに落としても十分な花芽はある。 そして、切った所から出る来年の結果母枝が、今年の果実を育ててくれる側面を見落としてはならない。この新芽は、生育後半から古い枝に変わって素晴らしく働いてくれるのだから。 では、良いお年を。 # by mikkabi_mikan | 2008-12-30 14:28
2008年度のみかんは、天候に恵まれて最高の果実品質が確保されたが、その量的な少なさが問題となった。これ程の果実が成らない裏年は、ご年配の方に聞いても初めてという事で、やはり地球環境の変動が少しずつ人間には感じられない所をみかんが代弁しているのだろうか。
そこで、なんともこの隔年結果を短期で修正する方法として、みかんの花が分化する低温の積算が積もるまでに、つまり今から12月から剪定をして来年の花芽を少なくする方法である。簡単に「ジベレリン処理」をすれば良いのだけどコストの面で、今のご時世辛い所がある。これほど重要なみかん産業の隔年問題に、この薬品に少しでも政策的な観点から補助金が出れば農政も少しは評価出来るが、何をしているのか何も見えない。 それだけ、みかん産業にとっては、このみかんの隔年結果の是正が急務であるのに、何の動きもない。 このまま行けば、来年は景気動向に因るがみかんの市場価格は、大暴落する可能性が眼に見えている。 そして、次の年は、今年同様の裏年になり経費負けしてしまう結果が予想出来る。 これを逆手にとって、来年を裏年にする方法を選択した方が、ある種賢明な栽培方法になるかもしれないが、それでも経済作物としは不安定な栽培方法になるだろう。 以前は、安定して毎年平均的になっていたみかんが、これだけ隔年結果の影響を受けているのに、その対策が余り議論されていない事に一抹の不安を感じる。 とりあえず自分で、経費のかからない隔年防止策をやってみよう。
みかんの季節になりました。本日は雨模様ですが、今年の秋の気候は乾燥気味に推移してみかんの果実品質には好影響で来ました。
夏の段階での果実調査で、本年度の果実は平年に較べ糖度が高い調査発表がありました。 例年、秋の長雨で品質が下がるケースもあるのですが、今年は先に挙げた様に好天期に恵まれ非常に美味しいみかんが出来ました。 これは、今現在の「極早生みかん」を畑で食べた具合ですが、確かに何も特別な技術を施していない「対象区」のみかんでも美味しいのですから、たぶんこの地域のみかん品質は同程度の美味しいみかんだと思います。 今後、特段の異常気象が無い限りに於いては、このまま早生みかん、青島みかんも高品質の結果が約束されているのでしょう。 ただ、今年は、町内裏年の年でみかんの総量は調査では平年並みなのですが、かなり園地ごと、また園地内でも果実が成っている木と成っていない木のばらつきが多いです。 暖冬気候で、冬が暖かいのはみかんには過ごし易いのですが、花芽分化の低温が長続きしないという問題もあり、逆に夏は暑すぎて消耗しすぎるとう具合で、人間が感じている気候変動は、より自然界の植物に影響が出始めている気がします。 次回は、この景気環境の中で、如何に他に負荷をかけずにコスト削減と品質確保について述べたいと思います。
三ケ日みかんの里もみかんの開花の時期を迎えて、町内全域に花の甘い香りが漂っています。とくに今日みたいな湿度が高い日は、香りが強くて良いのですが、あまりに雨が強いと香りも消えてしまい残念です。
三ケ日町の果樹園を歩いてみた感じでは、新芽と花の数がちょうどいい具合に揃っていて、昨年の作業の結果が出ているのでしょうか。本来は、今年は裏年の年にあたるのですが、良く管理されたみかん園では、そのような心配はありません。 みかん園の草生栽培では、春のこの時期に一度きれいに除草をしないと草とみかんとで肥料養分の取り合いになり、果実の肥大に重大な影響が出るので除草を徹底した方が賢明です。この時期まで成長した草が、雨に因る肥料の流失など環境に大しても十分な効果をもたらすので、この時期までの草生栽培でもその役割は果たしていると思います。 これから病虫害の件でも、アザミウマの巣にもなっている下草環境を整えなくては、これから爆発的に増殖するアザミウマを押さえ込むのは無理ですから。 農薬に関しても感受性が落ちてしまい、効果がない農薬が増えているのも事実です。 ですから、1年をず〜と下草を茂らして管理をすることは、現実的にはムリでしょう。 これから天気が回復して、花の時期に乾燥した空気ならば良いのですが、ジメジメした日が続くと、これまた感受性の落ちたハイカビ病が爆発的に繁殖しますので、この点からも、みかん園を風通しのいい環境にするために下草刈りをしっかりとしなければなりません。 ですから、草を利用してのみかん栽培も、ただそれでみかんが美味しくなる訳でもないので、環境対策としての側面の方が強く意識した方が良いかもしれません。 草が二酸化炭素を固定した所を刈り込んで、どんどん果樹園の上に堆積していけば、結果として、みかんの根が増えて、そして葉もそれに比例して増え、多くの二酸化炭素を利用するので、最終的に果実の糖分が多くなり甘いみかんが出来るという事でしょうか。
2007年度のみかん栽培が終わり、2008年度のみかん栽培について反省をしながら考えてみたいと思います。
昨年は、天候が前半が悪く「ブドウ栽培」には辛い年でしたが、後半の夏からは「みかん栽培」にとっては、良い年でした。 何が、みかんの生理を助けたのかは、少し落ち着いて考えなければならないでしょうが、多くの要因が複雑に絡み合っての結果でしょうから難しい問題です。 でも、あれだけ多くのみかんが成っていて、それも良いサイズのみかんが揃って成っている光景は、あまり見た事がありませんでした。 それも、ひとつの「みかん園」ではなく、三ケ日町全体のみかん園が揃っての状態でしたので驚いています。 それも、みかんの品質を伴っての事ですから、よほど2007年度の気象は、みかんの生育には適したものだったのでしょう。 さて、有機栽培なのですが、秋に「鶏糞」を散布したみかん園の果実は、完熟期に収穫したのですが、やはり散布後のある程度まとまった降雨により、窒素成分を多めに吸ったのかどうかは解りませんが、果実の中のフクが散布しない対象区の果実と比べて、厚く白っぽい様な感じで、散布しなかった果実に比べ美味しさ度は、明らかに落ちました。 あくまでも、主観の判断ですが。 # by mikkabi_mikan | 2008-01-06 02:10
今年も11月に入り、早生みかんの収穫期になりました。
若干例年よりも果実の色づきが遅れていましたが、ここにきてまとまった雨と気温の冷え込みにより、樹体内にためてあった「糖分」が蓄積すべき場所に移行したためです。 ひとつは、「果実。 もうひとつは、「根」。 ですから、樹体内に多くの「糖分」が備蓄されているみかんの木は、ここにきて果実が一回り大きくなります。 ただし、あんまり果実の袋が大きいと「皮」だけが大きく膨らんで「シュークリーム」の様なみかんになってしまいます。 それは、貯蔵性に欠けるみかんですから、すぐに食べるには良いのですが、あまり日持ちしません。 それに、本来は中から「糖分」で膨れて来るのですから、果実の状態はパンパンに膨れた「重たいみかん」になっています。所謂みかんの「皮」が剥きづらいみかんです。 このようなみかんを作るには、有機も無機も関係ありません。 そんな簡単に出来たら、すべてのみかんは、、、。 さて、初秋に施肥した有機肥料の栽培園の様子は、別にそんなに変わりません。 そんなもんです。 ただ、別の化学肥料を沢山与えたので、殆どの人が試食して、 美味しいを連発します。 そんなもんです。 今、みかん狩りが始まり、出来たら現地にてみかんのリアルタイムを経験した方が、果実を見分けるにはとてもいい経験になるかと思います。 三ヶ日みかん狩り また、折角ですから「みかん蜂蜜」も参考までに「試食」したらいかがでしょうか。 混ぜ物なしの「本物」?みかん蜂蜜 # by mikkabi_mikan | 2007-11-02 01:33
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